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中をのぞいてみるアンプ部分を取り出してみると、中身はブロックごとに基板がわかれており、入力セレクタとフォノイコライザが同じ基板に入っていました。入力切り替えスイッチの接触が悪 く、このために音が出ないことがわかりました。フォノイコライザは、トランジスタ2石が1チャンネルに使用されていました。基板パターン を追って回路図を起こしてみると、2段直結のNF型イコライザ回路のようでした。ただ、スイッチに隠れる部分のパターンが見えす、全貌は わかりませんでした。また、チューナーのダイヤル用糸が切れかかっていたので、通販で購入し新品に取り換えました。 |
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回路設計と制作押しボタンスイッチは、機械式で最後に押したボタンのみがONに なる仕組みのものでした。同じものを入手するのは不可能と思われましたので、リレーを用いた押しボタンスイッチの回路を採用しまし た。あれこれ検討する中でこの回路を見つけました。ロジックICを使用しないのが気に入りまし た。この形式では押したままの状態を保持するタイプのスイッチではなく、手を離すと戻るタイプの押しボタンスイッチを利用するため、スイッ チに発光ダイオードを内蔵したものを使用し、選択しているボタンが光るようにしました。このため、押しボタンはアクリルの円筒を特注し、内照式スイッチに瞬間接着剤で固定しています。また、もとの基板 ではAMとFMのボタンは信号の切り替えと同時にチューナー部分への電源(15VDC)の切り替えも行っていたので、新しい基板でも同様 の機能を持たせています。入力切り替え部分の電源は、12V120mA程度の容量が必要になりますが、既存の回路に影響を与えないよう、 安い電源アダプタで12Vを得ることにし、セットの後ろに電源アダプタを外付けすることにしました。 フォノイコライザは、オリジナル回路と同様にトランジスタ2段増幅で設計してみました。この部分の電源は本体の40VDCを利用しま す。トランジスタを用いた増幅回路の設計は真空管と勝手が少し違い、勉強しながら設計しました。ぺるけさんのウェブサイトや、シミュレータのおかげでなんとか回路定数を決めることができ ましたが、これが最適という訳ではないと思います。測定の結果は、シミュレーションどおり、RIAA偏差がプラスマイナス0.5dB程度 には収まっています。また、歪率はフォノイコライザ出力電圧5Vの時、1kHzで0.028%となっています。1kHzのゲインは66倍 (約36dB)ありました。 もとの基板と同じ大きさに収めたかったのですが、購入したリレーが大きかったため断念し、フォノイコライザ部分は別基板にして2階建て 方式で制作しました。 回路図 入力セレクタ フォノイコライザ 入力セレクタ回路の改善 (2010.6.19)しばらくすると、こうすればよかったと思う点があり、入力セレクタの回路を修正して新しい基板を作りました。元の回路の定電流回路の位置を変えることで、フォトカプラは 使わなくてもよくなりました。フォノイコライザ回路は変更していません。部品が少なくなったこととひとまわり小さな信号用リレーを使用し ことから、1枚の基板にフォノイコライザも収めることができました。回路図 改良版入力セレクタ |
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とりあえず、アンプ部分は修理完了 少々の改善 (2010.5.9)しばらく使用してみて、ノイズが気になったので、原因を調べてみると、切り替えスイッチ回路用のACアダプタからの12VDCにノイズが乗っていることがわかり、ACア ダプタの出口にコンデンサとコイルからなるノイズフィルタを入れてみました。その結果ノイズはかなり改善されました。また、FMステレオを受信した際に光るインジケータの電球が切れていることに気がつきました。いまさら電球をつけかえようにも部品が見 つかるかどうかわかりませんので、LEDを利用して置き換えました。インジケータの回路を調べてみると、ステレオ受信した場合に電球には 約13Vがかり、それ以外の時は7Vがかかっていました。そこで定電圧ダイオードと抵抗を組み合わせ、ON/OFFがはっきりわかる回路 としました。 |
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レコードプレイヤー部(2010.5.10)アンプ部分に見通しがついたので、レコードプレイヤーのゴムベルトとレコード針を通信販売にて注文しました。(2010.5.5)無事レコード針とゴムベルトが届いたので、まずは試聴をしてみました。以前から持っていたマイルス・デイビスの「ビッチェス・ブ リュー」と、先日中古レコード店で購入したサンタナの「ABRAXAS」を聞いてみました。ともにSQ4チャンネルで録音されているの で、4チャンネルの効果を実感できます。音がぐるぐると回って聞こえたりしてなかなか面白いです。両アルバムともに同じ人によるデザイン なのだそうですが、悪い夢にうなされているようなちょっと怖いレコードジャケット( これ と これ です)との相乗効果で、不思議な世界をさまようような感覚を味わうことができまし た。 昔風の ターンテーブル。ばねで本体から浮かせています。 しばらく聞いていると、ターンテーブルの回転数が低いことに気が付きました。注文したゴムベルトの長さが少し短すぎたのかも知れませ ん。1サイズ長いものに交換してみようと思います。 回転数の件、ゴムの長さが原因ではなく、モーターを支えるゴムが経年変化して位置が下がっていたため、ベルトとベルトをガイドする金物 の間に摩擦が生じていることが原因であることがわかりました。モーターを支えるゴムの下にゴムプッシュを挟み込み、モータの位置を上にあ げてみたら、回転は速くなりました。逆に今度は少し早すぎるようです。レコードのみを聴いているのでは気になりませんが、同じ曲を iPodで聴きながらレコードをかけると音程も微妙に違って聞こえ、曲の長さが異なってくるので回転数の違いを計測することができます。 また、本機のモータはACモータで、電源周波数により回転速度が決定されるため、回転数の微調整が難しいこともわかってきました。気にし ないことにするか、さらに改善をすべきか、思案中です。(2010.5.16) オーディオ的には邪道かもしれませんが、回転数を下げるため、タンテーブル裏側のベルトがかかっている部分に1mm厚の紙を張り付け、 減速比を少し大きくしてみました。少しは回転が下がりましたが、まだ少し早いようです。(2010.6.5) |
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レコードの回転数を簡単に計測する (2010.6.5)レコードの回転数を計測するのに、33.3回転の場合には、100回転で3分の割合ですので、ターンテ^ブルが50回転する時間をストップウォッチで計測すれば約1.5 分で計測できます。しかしながら、目測では不正確な点があり、毎回1.5分も計測するのは面倒なので、テスターを用いて簡単に回転数を計 測する装置を制作してみました。ターンテーブルの周囲に色黒の帯を等間隔で張り付け、フォトトランジスタでLEDの反射光をとらえたものをオペアンプで増幅し、テスタ の周波数レンジで計測するというものです。帯の間隔は、正常な回転数で1秒間に50Hzが計測できるようにするため、1秒間に動く円周の 距離を100に分割した帯を交互に黒く塗りつぶしました。直径300mmの場合、帯の間隔は約5.236mmになります。CADを用いて 正確に作図し、プリンタで紙に印刷したものを張り付けました。 フォト・トランジスタに直接LEDの光が入らないように、黒い筒の中に収めました。この筒は、喫茶店でアイスコーヒーを飲んだ際に出て きたストローがぴったりのサイズと色だったので、持ち帰って使用しています。 回路図はこちら。 手持ち部品を活用しながら適当に作ってみたのですが、出力波形を見るときれいな正弦波になっています。 出力波形 縦軸は1マス1V、横軸は1マス20mS 計測してみると、50.8Hz前後を上下する値が得られ、やはり少しだけ(約1.6%)回転が速いことがわかります。ストロボ用の反射 マークがついている別の新しいプレイヤーでも試してみました。50Hzと60Hz、さらに33.3回転と45回転と4本の帯があるため少 しコツがいりますが一番上の50Hz33.3回転用の帯で100Hzが計測できました。(こちらは、ストロボがあり、回転数の微調整がで きるので正確です。)どうしても0.1Hzの位は測定している間絶えず変動しますが、おおよその目安として用いることはできるようです。 ただ、モータの回転数を本格的に調節するためには、安定した60Hzの正弦波を増幅して100Vを得るよ うな大掛かりな装置になってしまいます。以前、カーオーディオ用の電源を制作し始めて挫折していますので、どうしたものか、思案中です。 タンテーブル 周囲に帯を張り付けたところ |
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